講演「幸せな老い方」山口誠治

今日は、茂木根の養護老人ホーム松風園の依頼で講演に出講しました。この施設で働く小川誠二君は、保育園時代からの幼馴染みです。
お互い間もなく還暦を迎えるのですが、広瀬保育園、本渡北幼稚園、本渡北小学校、本渡中学校、天草高校と、同じ道を歩んできた同級生で、とても有り難いご縁で現在もつながっています。

僕らは老いから逃げることはできません。誰しもやってくるその道ですが、老いを楽しみながら暮らすことができれば幸せです。今日はそんなお話をさせて頂きました。

最初にお話したのは、「のさりの人生」についてで、人生は良いことも悪いことも含めて天の与えだから、丸ごと受け止めるのさりの生き方が、天草の歴史や文化にあり、それはとても素晴らしい精神文化、というお話をしました。

次にお話したのが、僕が生涯のモデルにしている昇地三郎先生の生き方ですが、90代まで脳性小児麻痺のお子さんを二人面倒をみて、家族を全部看取って一人となって、95歳から中国語を学び、100歳でフランス語、102歳でロシア語を学んで、100歳から毎年のように世界一周旅行を楽しまれました。

そして、100歳を越えて「僕は老人ではない、今が青春時代です」と語っておられましたが、本当に素晴らしい先生でした。

昇地三郎先生(106歳)の天草講演時(2012年11月29日)の記念写真

皆さんに昇地先生のお話をすると、驚きと感激の様子でした。

一人でもたくさんの方に幸せな人生を送って頂けたらという思いを込めながらお話をさせて頂きました。お陰様でこのような講演会にお招きいただき、本当に有り難いです。

ご参考までに、以下は2012年のベストドレッサー賞特別賞受賞の翌日に天草講演をされた時の模様です。

昇地三郎先生の天草講演(2012年11月29日)